上古への情熱

徒然なるままに上古に想いを馳せて書きつくる備忘録

系図:倭根子王家・吉備氏①

概要

耳王家と磯城県主家によりはじまった初期天皇家は祭祀性の高い王家四代懿徳天皇の代で一旦途絶える崇神天皇が祭祀世俗統一王となるが、祭祀は手に負えず早々に手放して、耳王家と磯城県主家を受け継ぐ倭根子王家が祭祀を継承し、この血筋は吉備と深い関係を持ちつつ、ヤマトタケル仲哀天皇熊王を産み、傍系は吉備氏として大発展するも、息長系王家の雄略天皇により息の根を止められた。なお、前方後円墳文化はハエイロネ(倭国香姫)・モモソ姫の母子により完成されたと見られる。

 

倭根子王家・吉備氏系図
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系図作成上の基本的な考え方は「上古の時代の系図の作成 - 上古への情熱」及び「世代を修正した系図を作ってみる - 上古への情熱」を参照。

 

耳王家の興亡

  1. 初代神武天皇から四代懿徳天皇までは、名前の最後がミミ、ミとなっている(参照「系図:初期天皇家系図①:耳王家 - 上古への情熱」)。
  2. ホホデミ神武天皇が朱を求めて日向から大和に乗り込んできた経緯は「シナリオ:2世紀『神武東征と纏向の誕生』 - 上古への情熱」の通りである。三輪山麓纏向を支配していた巫女一族の磯城県主家は、宇陀の水銀鉱山の水銀朱利権を握っていて、威信財加工技術コンペティションを行い、饒速日に勝利した彦ホホデミを男王として選んだところから、天皇家の歴史が始まった
  3. 神武天皇崩御後については「シナリオ:2世紀末から3世紀初頭『綏靖天皇のクーデターと世俗王孝昭天皇の登場』 - 上古への情熱」で述べた通りであるが、女王のイスケ依姫が自身の保身のため男王として長男のタギシミミを選び次世代のカワマタ姫と対立。カワマタ姫側が勝利して神渟名川ミミ綏靖天皇が即位した。
  4. 三代目への代替わりは、大和盆地南東の玉手の地に進出してきた四国那賀川の水銀朱利権を抑えていた事代主一族のミマツ彦カエシネ孝昭天皇と、二代目磯城県主ハエが協力して、磯城津彦タマテミ安寧天皇を擁立
  5. 四代目は大倭根子彦スキツミ懿徳天皇が継承したが、纏向を制圧した崇神天皇磯城県主家とともに大和盆地から排除され、耳王家は滅びた

 
崇神天皇即位の経緯は「シナリオ:3世紀中頃『統一王崇神天皇の登場』 - 上古への情熱」に示した通りであるが、崇神天皇は、祭祀を早々にあきらめて、耳王家・磯城県主家を受け継ぐ大倭根子彦フトニ孝霊天皇を祭祀王として即位させた

 

次に、この倭根子王家について詳解する。